「新商品でーす♪」


薬局屋の前で、化粧品を片手に宣伝をする店員。


そこに一人の女子高生が通り掛かった。


「よかったらどうぞ♪」


ターゲットを決めたのか、その女子高生に駆け寄る店員。


「あ……はい。」


女子高生は化粧品を使わせてもらった。


「どうですかー?」


やけにニコニコしている店員。


「い、いいですね。」


女子高生は引き攣った笑顔をつくる。


「サンプルはありませんが、他の種類もあるんですよー♪」


絶対に狙われていると分かった女子高生。


「あ、今日はいいです!」


「そうですか〜。」


女子高生は軽くお辞儀をして、さっさと逃げて行った。