天人は陸軍軍曹。


僕も天人とともに軍人のなりたかったが…病の為…軍人にはなれなかった。
ともに軍事学校で辛い訓練受けていたのに…
他の同志たちも俺を残して…どんどん戦地に行ってしまった。




天人も同じだった。



村の人々に万歳三唱されながら…村を出て行った天人。
村の同級生たちは僕以外…皆…お国を守護する為に…旅立っていた。



俺は村の人々たちの目を気にして…天人たちの見送りには行けなかった。




自室で時計の針を見ながら…天人たちを床でお見送り。




天人と僕は…生まれから天と地の差があったが…いっそその差が広がった。