俺と啓祐は仲違いしたまま…別れるしかなかった。




俺には時間が残されていなかったから…




俺は出撃する前の晩に啓祐に最後の手紙を書いた。




『天翔ける

 
 尊き国ぞ


 わが命(ミコト)


 散す桜は


 愛しき友よ』

《俺はこれから天を翔ける鳳凰のように敵艦体めがけて出撃します。
自分の命を散りゆく桜のようにお国の為に愛する友の為に捧げます》