母上の昼食を食べて…僕も机に向かった…ーー



『幾年も

 天の桜花(オウカ)


 見上げては


 わが想い重ね


 忘れなりけり』


 《毎年…幼い時は一緒に空を覆う天井のように咲き誇る桜の花を見上げていたな。
  僕の思い出には幾重にも重なっているから絶対に忘れない》