~月side~

優しく、髪や頬を撫でるような感触。


とても気持ちよくて、安心する。






「………ねぇ…つきねぇ…、起きて…?」


私の覚醒を促す声。


徐々にはっきりと聞こえてくるこの声を、私は…知ってる。


私は静かに瞳を開いて…、声の主人の方へと目線を向ける。




…。




目の前には、困ったような笑い方をした…




……陽日…