月姉も『家族』




だけど、誰よりも愛おしい、一人の『女』なんだ。




「…ありがと、雪姉。俺、やってみるよ。」




『頑張って』は、また敢えて雪姉は言わなかったけど、心を穏やかにするような微笑みを向けてくれた。










それに励まされた俺は、無言で月姉の部屋へと向かった―――――――――――――――