~陽日side~

台所の一件の後、俺が部屋に戻って1時間くらい経った。


何も、する気が出ない。


ベッドで横になっていると、コンコンと軽いノックの音。


…すぐにはドアは開かれない。


月姉は、ノックなんかしないし、花や母さんはノックしてもすぐ入ってくる。




なら…、


「…雪姉、入って…。」




カチャリと開かれたドアの先には、


やっぱり微笑む雪姉の姿があった。