「うっ…。い、いった…」


「障害は家族ってことだけ?じゃあ、それを解決できれば問題ないじゃない。」


「でも、家族をメチャクチャになんてしたくない!!」


「月。…あんたはそういう所、私に似てる。肝心な所から、逃げてる。」


……雪、姉…?


「…私も、晃への気持ちから逃げてた時期があった。でも、それは逃げでしかないし、相手を傷つけるだけなのよ?」




「…傷、つける…?」


「そう。ちゃんとあんた、向き合った?その結果を見てもいないのに、逃げるのは相手に失礼よ。恋愛って、相手がいなくちゃできないものなんだし。」




相手を…。




「家族が大切なのは、私もわかる。でもね、その家族が月の幸せを阻むんなら、私はその絆を壊すわよ?」