台所だと義母達に聞かれるから、場所を私の部屋に移して話をした。


今、晃君が義母達の話し相手を買って出てくれている。




そして。


私の話を全て聞いた後、雪姉から開口一番に言われたのが、


「バッカじゃないの?」


呆れたように話す雪姉の言葉。


「だって、しょうがないじゃない…。私達、きょうだい」


「それ以前に、血はつながってない。」


「でも、家族だよっ!?」


「でも、一人の男と女。私や花みたいに血のつながりがある訳じゃない、一人の男。」


『わかってんの』と、言うかのように雪姉はビシッと私のおでこにデコピンした。