今は朝食。


土曜で休みだから、今日はいつもより遅めの時間。


父だけは出張でいない。




「今日から、雪、帰ってくるからね。あんた達、色々とフォローしたげて。まぁ、雪の方が色々わかってると思うから、大丈夫だとは思うけど。」


義母が、嬉しそうに話す。


「雪姉、看護婦さんだしねぇ~。」


トーストをかじりながら、まだ眠りから完全に醒めていない花はぼんやりと言った。


「出産までは色々と準備が大変だから、人手は多い方がいいのっ。私も大変だったわぁ。」


頬に片手を当てて、遠くを見つめる義母。


陽日がお腹の中にいた頃、前の旦那さんとは死に別れた義母は、とても苦労したんだろうな。


父と再婚した時はまだ陽日は1歳になったばかりだったしね。