漫画を、借りに来ただけだったんだ。


月姉の読み漫画センスは俺に近いものがあって。


ただ、たまに読んでいるBL系は無理だけども。


とにかく下心は全くないまま部屋に入ったんだ。


…月姉はいた。


ベッドに、俺に背を向けるようにして。


最初、寝てるのかと思った。




よくよく眺めてみると小刻みに動いていたから起きてるんだと確信した。