「は?お兄ちゃん?とうとうシスコンの域を突破しちゃったの??」


事情を知らない花は当たり前のように疑問を投げかけるが、


「…別にシスコンじゃねぇよ。」


「ウソだぁ~。だって月姉のこといじめてその反応見ては、なんか嬉しそうだったもんっ。
月姉が大好きでいじめてるのかと思ってたけど。」


「…好きでいじめてたのは否定しないけど、シスコンとは違うから。女として好きだから。」


そう言って隣を見ると…、


カァっと赤くなる月が、すごく可愛い。


この場じゃなかったら、理性なくしてヤッちゃう所だったな…。


昨日もキスした後、ホントは抱きたいくらいヤバかったけど…そのままキスをしたまま眠ってしまった月を見て諦めた。


これから時間はある。


でもその前に。


この関門を突破しないとな。