「愛してる。」 私の耳元で囁かれる低い声。 意地悪な弟だった陽日からは聞き慣れないその甘い声に、耳がゾクゾクとかゆくなる。 「はる…んっ」 私が名前を呼ぼうとする前に口は塞がれた。 …陽日の、唇によって。