くるっ、




「なあにぃ―?」




はじけた笑顔が残ったまま
瑠ヵはこっちを向く



――呼んでおいて心拍数がやべぇ!?





どどどっっ、どどどっ、
血の塊が血管をすごい勢いで
突っ込んでいるみたいだ




「今何があったん?」



「点!点入れたぁ!!
 勝ったんだよ!!」






10対9でうちっちの勝ちぃ―!
無邪気だ、
自分のことのように
喜び口に両手をそえて
嬉しそうに笑う







「やっとこさ帰れるっちゅうわけか」





――殺気が、殺気がみなぎる..
俺と瑠ヵが作り上げた青春の
雰囲気を横の頭がぶち壊そうとしている