中から出てきたのは、
数枚の、写真。

「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………、水貴」
「んー?」
「水貴って、R-15駄目な人?」
「は?エロ本?」
「違うから」それはR-18。

空気に違和感を感じ取ったのか、一変して水貴の表情から笑みが消える。

「…どうした?」
「いや、なんというか、斬新すぎる嫌がらせというか、最先端すぎて誰もしないというか…」
「貸せ」
「あ」ぐだぐだ答えていたら持っていた写真を取り上げられた。

「……………………………………………………………………………オイ。」

水貴の眉間に、深々と皺が寄り添う。

水貴から写真を取って、再度眺めてみる。
そして、呟いた。
「何でかなぁ」
私はただ、自分の日常を歩みたいだけなのに。


写真には、鈴原秋人の惨殺された姿と、鈴原綾美の拘束された姿が写っていた。