重なる平行線

軽く小さな溜め息をついて目線をずらすと、苦笑している津坂が見えた。

暫くして注文した激辛カレーが来る。
まずは試しにと一口食べてみる。

うわ、辛ぁ…。

水貴を見ると、慌てて水に口をつける奴の姿が見えた。
どうやら、私よりも辛いのが苦手らしい。
やったね!水貴との相違点がまた一つ見つかったよ!(辛さで軽く錯乱中)

そうして暫く無言で食べ続け、辛さにも大分慣れてきた頃。

最初に口を開いたのは、私だった。

「そういえば。今日の噂になっている事件について、私に聞きたいことあったんじゃないの?」