重なる平行線

人と人の触れあいは単純で難しい。

押したり引いたり
愛したり憎んだり。

人を愛していた筈が愛に愛していたり。

小さなことで関係にひびが入ったり。

愛が執着へ、
友好が敵対へ。

餓鬼の頃からそれを観察していた。
表向きは普通を装っていたから、本当に嫌な餓鬼だったと思う。
煩わしいと思ったし、
面倒だと嗤ったし、
面白いと微笑んだ。

見過ごしてきた何かが、後になって突拍子もない変化を生み出す。

人と人の触れあいは化学みたい。
相殺して中和したり、時にはとんでもない劇物を生み出す。


私が気にしていなかったことが、僅かにも裕一君の肩の荷となり、裕一君一家と同棲する話に繋がった。

いやはや…、因果は侮れない。