重なる平行線

私が自我を抑えられなくなるのを承知の上で、ななみちゃんと触れあうこと?

傷つけた後では、もうどうにもならないのに?

私は何故だか、子供にやたら好かれる。それも異常に。

何故私が好かれるのか全く意味不明だけど、私は子供が嫌いじゃない。
好き…なんだと思う。
だから懐かれるのはとても、嬉しかった。

数年前。

何かのきっかけで知り合った子と遊んでた。
よく笑う子供だった。
その笑顔が好きだった。

なのに――、

気がついたら、手をかけていた。

無意識に
細い首を絞めて殺そうとしていた。

慌てて手を離すと、その子はキョトンと、私を見ていた。

その子は状況がわかっていなかった。

故に、私に微笑んだ。

その顔が、かつて生きていたあの子と重なった。

無垢なまま死んでいったあの子に。

自覚した。

ああ、駄目なんだ って

悟った。

途端に自分がどうしようもなく怖くなった。
どうしようもなく、悲しくなった。
大声で泣き喚きたくなった。


その子供を置いて、
私は走って逃げた。


もう同じ過ちを犯したくはない。

誰にだって失敗はある。後悔しない人生なんて、あるわけがない。
けど、私のやろうとしたことは、未遂だったとしても許される失敗ではなかった。

自分が歪んでいるのを深く認識したあの日から、
もう二度と繰り返さないと誓った。

そんな昔日の誓いを保つことで、自分を守る。

まだ…人でありたいから。