「ふーん。美穂さんも来るんだっけ」

『当たり前やろ』

「じゃー桜に潤ちゃんにも会えるんだ。あ、美穂さんの旦那さんも来るの?」

『…来るやろう』

「私会ったことないんだよねー。挨拶できっかなぁ」

『秋人義兄さんは、』
「……」

『秋人義兄さんは、何で殺されたんや』

「…。」

『綾美は、姉貴は何で消えたんや。まだ何もわからんのか。TVでも同じことしか言わへんし。』

「私もTVと同じことぐらいしか知らないよ」

『何でや』

「……。」

『何で二人がそないな目にあわなアカンのや』

「…。さぁ?」

『さぁって何や、さっきから。悲しくないんか!』

「『悲しい』…ね。悲しくはないよ。正直両親が好きではなかったし。あの人達も、私が好きではなかったよ」


『…な、…。子供を想わない親がいるわけ』「ないって?じゃあ私達はもはや親子ですらなかった。…成る程ね。言えてるかも」

『…っちが』

「裕一君、知ってたでしょ。鈴原綾美、秋人がいきすぎた暴力をふるってたこと」

『……っ』

「別にそれをどうこう言うつもりはないよ。何か行動に移された方が嫌だし。」