重なる平行線

…何だろ、これ。

掴めない違和感。
黒い靄の様な。
店内をくるりと見渡す。
店は学生達でそこそこに賑わっている。
…特にこれといって変わったことはない。
ぼーっと突っ立っていたら店員に不信な目で見られたので、謎の違和感の正体がわからないまま、注文をしに並んだ。

ポテト(L)をプレートに乗っけて、歩きながら空いている席を探す。
いや、混んでいるわけではないので空いている席はあるのだが、端っこやカドらへんにある席がお気に入りなので、自分好みの席を探している。

「お」丁度自分好みの席を発見した。
焦点をそこに当てていたので、左方面から来る人影に気付かず、―当然、ぶつかる。