重なる平行線

「ぅーん…」
見当たらない。
先輩と話しながら紅茶のパック、もしくは粉末を探しているんだけど、どこだろう。

「せんぱ、」
先輩に聞こうと振り向いたけど、既に夢の世界へと旅立たれてしまわれている。
早くに聞けばよかったと、少し後悔。

というか何故棚が3つもあるんだ。
収納箱も多いから探すのが大変。

まだ開けていない棚の引き出しに目が止まる。


ここだろうか。


「…………………………………。」


閉めた。
忘れよう。


「…ぅーん…」
無闇に詮索するのも嫌だし。
というか私が嫌だ。
下手に開けて同じ過ちを繰り返したくはない。
大体あんなものを入れておかないでよ…。

あ、店長に聞けば良いんだ。

通路から覗いてみると、店長は暇そうにぶらぶらしている。

今なら話しかけても良いよね。