幸大が地面から刀を抜く。


「降参したらどうだ?」

「誰がするか!」

ドゴッ、


敵な魔法を幸大がかわす。


「こ、降参するから、助けてくれ!」


魔法が穴に当たり、ビビった盗賊が言う。


「しゃーねぇな。」

ザッ、

再び瀬戸焼の刀身を地面に突き刺す。


「『解』」

幸大の言葉と共に落とし穴がなくなり、盗賊も地面の上に出た。


「消えなさい!」


幸大に向かって魔法のエネルギー弾が飛んでくる。


「邪魔だ。

五行。

『火』」


ゴウッ、


刀本来の刀身。

そして、その刀身は炎を纏っていた。


「必殺技。


『火車』」

横に回転しながらエネルギー弾を斬る。


「ならば…」


鉄の塊が飛んでくる。


「甘いな。

五行。


『水』」


まるで、硝子のような、水晶のような刀身に変わった。

「必殺技


『水流』」


フワッ、


鉄の塊に軽く触れると鉄の塊が進路を変え、幸大からずれた場所に落ちた。


「次はこっちからの攻撃だ。


五行。

『木』」

刀身が木刀のように変わる。


「ハァッ!」

幸大が刀を振ると木刀のような刀身は樹の根のように伸び、

鞭のように動く。


バシッ、

魔法使いの杖を落とす。