「時は満ちた。

そう。

本日から学園祭だ!」

知也が叫ぶ。

「落ち着いたらどうだ?」

史郎が言う。

「これが落ち着いていられるか!」


「開会式が終わっただけだろ。

学園祭開始まで30分もあるぞ。」

幸大が言う。

「今のうちにシフトでも決めとくか?」

史郎が言う。

「だな。

俺は昼過ぎから奏たちと回る予定だからそれまでは俺はここにいるけど。」

幸大が言う。

「俺は昼前から2時半くらいまで結衣との予定が入ってる。」

史郎が言う。

「知也は?」

「あるわけないだろ?」

肩を落としながら言う。

「だったら午前中は知也が休み。

昼に戻ってこい。

しかし、昼過ぎは知也一人か。」

史郎が言う。

「大丈夫だ。

俺が式神を置いていく。

俺の能力の6割を持たせるから俺とほとんど変わりない。」

幸大が言う。



放送が流れる。



『皆さん!

ただいまより、RPG学園学園祭を開始します!』


「放送のテンションが高いな。」

学園が一気に騒がしくなる。


「よっしゃあ!

じゃあ、俺は行ってくるぜ!!」

知也が高速で走り去る。



「さて、頑張りますか。」

「ああ。」