「でも、そんなに丁寧に洗ってると一種のプレイにも見えますよ?」


水瀬が言う。

「お前も要らんことを言うな。」

幸大が言う。

「柚葉さん、膝下までの約束ですよ?」

水瀬が言う。

「少しくらい良いでしょ?

私だけ足なんだし。」


「柚葉さん、それ以上、上に行ったらいやらしいって称号を与えますよ?」


「はいはい。

わかったわよ。」


「おい、沙耶!」

「ん?」

「その、今、俺の上に座ると色々と問題が…」

「なぜ?」

「先輩も男性だからですよ。

じゃあ皆さん一通り洗い終わったということで。」


ザパーッ、


流される。


「…頭の上からかける必要はなかったよな?」



「兄様、私の背中を流してくれない?」

柚葉が言う。


「…背中だけだぞ。」


「私も!」

奏が言う。

「先輩!

私も!」

「私も。」

水瀬と沙耶も言う。




「ほれ、流すぞ?」


ザパーッ、

全員の背中を流す。



「兄様、髪も洗ってくれない?」

「はいはい。


柚葉の髪って真っ直ぐで長いよな。

寝癖とかはないのか?」


「ほとんどないわ。

兄様も一緒に寝て確認する?」

「寝癖の確認に一緒に寝る必要はない。」

「あら、つれないわね。」