放課後


バシュッ、

ボゥンッ、


沙耶の攻撃で幸大の鳥の式神が破れた札に戻る。


「おおっ!

昨日はまったく当たらなかったのに、もう真ん中を貫けるようになってんのか。」

幸大が言う。


「貴方のおかげ。」


沙耶が言う。



ドウッ、

ボゥンッ、


「よっしゃあ!」

奏と戦っていた式神が札に戻る。

「奏も1日経っただけでかなり強くなってるじゃん。」

幸大が言う。


「へへっ。

ま、私が本気を出したらこんなもんだぜ。」


「あら、奏さんは流石ねぇ。


私はたまに攻撃が入るようになっただけで、まだ倒すのは難しいわ。」

柚葉が休憩をする。


「なぁ、ところで…

水瀬、足が早くなってないか?」



「こないでください〜!?」

式神から逃げる水瀬。


「まぁ、あれだけ逃げてりゃ早くもなるんじゃねぇか?」

奏が言う。



「ふはひー!」


水瀬が幸大の近くで止まり、息を吐いた。

「どうした?」

「つ、疲れましたよ…先輩〜」

「だったら水瀬さんも戦えばいいじゃない。」

柚葉が言う。


「私は僧侶ですから、戦闘は専門外です!


というか、沙耶さんだけ別メニューなんてズルいです!」