「他に良い奴がいるかも知んないだろ?」

幸大が言う。


「私は本気で好きなんです!

先輩のためなら何でもできます!

死んだって良いです!」


水瀬が言い切る。


「…幸大、どうすんだ?」

「兄様、水瀬さんの眼は本気よ?」



「…あのさ、まだ、ハーレムを完成させる気も、作る気もない。


だからと言ってお前を嫌いって訳じゃないんだ。

だから…

この2人みたいに…


お前も俺がハーレムを作るその時まで俺を好きでいてくれるか?」


「はい!


あ、もちろん、アプローチは自由ですよね?」

水瀬が言う。


「まぁ、そうなるかしら。

そもそも私たちも兄様のハーレムに入ってはいないけど付き合ってるようなモノだから。」

柚葉が言う。


「かもな、その、デデ、デートみたいな、そんなヤツも何回もしたからな。」


奏が言う。

「ああ、まぁな。

ま、映画を見に行ったり、遊園地だったり、あとは買い物に付き合わされただけだけどな。」


幸大が言う。


「先輩、それを世間はデートと言いますから!!」

水瀬がツッコミを入れる。


「そう…だな。


じゃあ、よろしくな。

水瀬。」


「はい、先輩!」