幸大たちは直ぐ様ゲートを通り、学園に戻ってきた。



「よぉ、遅かったな。」


摩天楼がいた。


「なぁ、今はいつだ?」

幸大が言う。

「…何故だ?」

「魔族の城の中は時間の流れが遅かった。

どのくらいたったか知りたいんだ。」


「…4ヶ月。」


「何!?

本当か?」

「ああ。

ほぼピッタリ、な。」


「私たちが城の中に居たのは約一日よ?」

柚葉が言う。

「つまり私たちは一時間につき5日間のペースだった。」

沙耶が言う。




「そうか。


まぁ、詳しいことは解らんが俺は帰るぞ。」

ザァッ、

摩天楼が桜吹雪に包まれ、姿を消した。





「…結局、あいつは何者だったんだろうな?」

史郎が言う。


「…ふっ。

さぁな。

取り合えず、俺とはウマが合わないのは確かだ。」


「同族嫌悪。」

沙耶が呟いた。







それからと言うもの、


もとの学園生活へと幸大たちは戻っていた。