『それがどうした!!』


「『三影』」


ザッ、

3人の柚葉が一斉に消え、そして、


ザシュッ、


『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?』



両腕が切り落とされた。


ボゥンッ、

式神は札に戻った。



「奏さん、止めは任せたわよ。」


「ああ。

私も幸大に教えてもらった技があるからな!!」



奏は敵に突っ込む。


「確か…

力を拳に溜めるんじゃなくて、当たった瞬間に敵に力を流し込むんだよな。」


奏が強く拳を握る。


「喰らえぇぇぇ!!」


『馬鹿め!!』

ヤマアラシの針が奏を突き刺す。


バキィンッ、


針が全て粉々に砕けた。

「残念ね。

私がさっき砕いたわ。」


『あんな一瞬でそんなことが!?』


「『太極


撃砕』」



ドッゴーンッ、



バゴンッ、


後ろの扉まで破壊した。



ザァァァァァァ、


塵に変わった。


「…行きましょう。」

「ああ。」