GWの連休も明けしばらくたったある日

校庭

「よっしゃあ、何して遊ぶ?」


知也が言う。


「お前な…

一応授業だ。」


幸大が言う。

「でもよ、珍しいよな。

全校一斉自習なんてな。」

奏が言う。


「まぁ、私は兄様といれるなら文句はないわ。」

柚葉が言う。

「自習ってことは何やっても良いんだろ?


ナンパでもしねぇか?


以前の幸大の一件で総合学科の株がかなり上がってんだぜ?」

知也が言う。

「あのな、もし、お前に賛成したならば俺は今日が命日になるだろうな。」

奏と柚葉を見ながら言う。


「べっつにー、ナンパしてきても良いし?

私と幸大はそういう仲じゃないからな。」

奏が言う。


「私も兄様のしたいようにするべきだと思うわ。


だけど、兄様は肋骨の折れる音を聴いたことある?」

柚葉が言う。


「俺がお前らを差し置いてそんなことをするわけがないだろ?」


幸大が言う。

「この裏切り者!


へんっ、俺は一人で行くからな、バカ野郎ー!」


叫びながら走っていく。


「さて、どうする?」

幸大が訊く。


「よぉ、幸大。

暇してんなら、グラウンド行ってみろよ。


僧侶学科の3年が全員ですごい召喚をするらしいぜ?」

史郎が現れた。


「お前はどうすんだ?」

「今から学園を抜け出して、彼女としっぽりとな。」

「聴いたおれがバカだった。」