「お前らは去年のクリスマスに魔族と戦ってるがな、

実はそのあたりから魔族のリーダーが現れたそうだ。

魔族のリーダーが来年の春にこの世界に何らかの攻撃を仕掛ける。

それに備えて、魔族を討伐する。

去年、俺がこの学園に出張してたのもその件で…だ。」


「異世界にはあんたが行けば良いだろ?

あれだけの魔族を一気に倒したんだから。」

幸大が言う。

「そうはいかない。

そもそも、異世界なんて知ったこっちゃねぇ。


たまたま、うちの学園長に相談がきてただけ。

そこで…だ。

明日から、春休み直前までは俺が直接鍛えてやる。


そして、春休みには異世界に入り魔族を討伐してもらう。」


「そんな…」

知也が言いかけた。

「最終的な決断は個人に任せるが…魔族を討伐するチャンスはこれが最初で最後だ。


お前らがやらないからと言って代わりの奴らがいるわけじゃない。

今すぐ決断しろ。」



「…お前ら、」

幸大が言う。

「俺はやろうと思う。

でも、一人だったら無理だ。

だからと言って、お前ら以外に俺についてこれる奴らはいない。

…。

…俺に付き合ってくれるか?」

幸大が言う。


「当たり前だ。」

奏が言う。

「むしろこっちからお願いしたいわ。」

柚葉が言う。

「先輩は私がいないとダメですね。」

水瀬が言う。

「任せて。」

沙耶が言う。

「俺も良いぜ。」

史郎が言う。

「私も。」

結衣が言う。

「幸大がどーしても、って言うなら仕方ない。」

知也が言う。

「頑張ります。」

真琴が言う。