5才



「みぃかぁー!はぁやぁくぅー!!」

「ちょっとっゆう、はやいよぉー!!」



あたし達はいつも
近くの公園で遊んだりしていた


祐貴は怖いもの知らずだから
どんどん前に進んでいく…


そんな祐貴にあたしはついていけないまま…



でも祐貴は優しいから
時々後ろを向いて


「だいじょうぶかぁ?ほらっおいでっ」


って手を引いて…

当時のあたし達は小さかったけど

祐貴だけは大きく見えた


祐貴の背中は頼もしくて
とても温かかった