私は、小野 留知亜(おの るちあ)中学2年生の14歳、私が恋をしたのは同級生の男の子でした。
それは、冬休みが開けてすぐのことでした。
「ねぇねぇ、留知亜!」
「何?夏希!」
「あのさぁ、今新しい転校生が来るって大騒ぎなんだよ。」
「どうやら、凄い人みたいだね。」
「凄いどころじゃないでしょ。あんなに人だかりができてるんだよ。」
「ねぇ、うちらも行ってみない?」
「いいよ。行かなくて。私、男になんか興味ないし…」
「あっ、そう。」

私はこの時、思ってもいませんでした。その転校生が私の人生を変えることになるなんて…