ナルシスト









「五十嵐くん?」












「よかった…目さめて」












「なんでここに?」














「お前階段から落ちて
一週間も目さめなかったんだぞ」
















「えっ?」














「本当によかった
心配かけんじゃねーよ」










そう言うと彼は私を
優しく抱きしめて
おでこにキスをする












「っ///」












「ごめん」













「大丈夫っ
でもなんで五十嵐くんが?」












「お前が心配だったから

俺入学式のあのときから

お前に一目惚れしたんだ」

















「嘘だ…」
















「嘘なんかじゃねーよ」

















私今ドキドキしてる








そうだよ…これだっ







今までとは違う









聖夜先輩でもない











そうだよ…












五十嵐くんだったんだよ