ナルシスト







「奥泉先輩は3組だよっ行こ」









桃ちゃんと4階に行き
2学年の廊下を歩く











「やべーめっちゃ可愛いくね?」









「俺らの学年にあんな
可愛い子いたっけ?」










2年生の男子生徒が
ジロジロみてくる









「沙織!モテモテ☆
奥泉先輩なんか
イチコロだね!!」








「当たり前でしょ!」












3組につき教室をのぞいてみた










「誰か探してるの?」









1人の女の先輩が聞いてくれた










「奥泉聖夜せんぱい、いますか?」












「ちょっと待っててね



聖夜くん!可愛い子が呼んでるよ」












「可愛い子?」













先輩はこっちを向くと
ニコッと笑って
こっちに来てくれた











「じゃあ頑張って!」











桃ちゃんはそう言って
戻っていった