★月夜　郁
　何で最初にこんなにカードが当たっちゃったんだろう。自分でも想定外だわ。
でも、アイツがババを持っている。こちらに引かせたいはず、それに、こっちはカードの数が少ないから、当たる確率が少なすぎる。
でも私には、絶対に勝てる秘策がある。そうよ。勝てるわ。
なんていったって、〃王様〃が付いているんだもん。王様はきっと私を殺したくは無いんだわ！幸運の女神が私に微笑んでいるわ。さあ、佐藤カイラ・・・死になさい。


★王様
ふっふっふっふっふっバカな奴らめ。
どちらも自分が勝つと思っている。バカな人間どもめ。期待して裏切られて死んでゆく人間どもの顔は格別だ。判決で「どちらもゲームオーバー」と言えば、絶望の顔に変わる。楽しみだな。その前に。
「ゲームをおこなっていない諸君よ！近くのエレベーターから二階に上がり、展望台室でこのゲームを鑑賞せよ。これは、命令だ！命令を聴かぬ者には、死が待っている！」
くっくっく、これで、また楽しみをとっておける


★ミツキ
「ゲームを行っていない諸君よ！近くのエレベーターから二階に上がり、展望台室でこのゲームを鑑賞せよ。これは、命令だ！命令を聴かぬ者には、死が待っているぞ！！」
　嘘！早くエレベーターに乗って展望台室に行かないと！他の人は、ノロノロと来ている。
王様からの命令が怖くないのかな？この人達は、人が死んでも泣いたり、笑ったりしている。
その時点でおかしい。まるで、自分じゃなかったら別にどうでもいいみたいに、自分が死ななきゃ他の人が死んでもいいみたいな。
このゲームに参加すると僕もこうなってしまうのだろうか。