学校に着き海里は靴から上履きに履き替えた。
その時…

「痛っ…!」

足に痛みが走り、急いで上履きを脱ぎ足を見た。

「…今日も…か。」

足には傷。
上履きには画鋲。
そう海里にとっての学校は残酷でイジメのある学校であった。

「あら井辻さん今日も学校に来たんだね。」

声がするほうに振り向くと複数の女子が居た。

「……。」
「無視なんだ。何時まで続くのかしら?
 そのデカイ態度。」
「…で?」

するとパシッと女子の手が海里の頬を直撃する。

「アンタもアンタの家族も…ぶっ潰してやるんだから。」
「やってみなよ。アンタみたいな肝っ玉が小さい
 集団とでしか行動できない女にそれが出来るのか?」

海里は睨む。

「…生意気ね…!!」

女子たちは退散した。