そして木箱のふたをとってみると、拳銃一丁と小さな手紙が入っていた。

男はひどく驚いた。

拳銃が送られてきたのだ。

法律事務所に勤めているため、もしかしたら裁判で有罪になった者が自分を恨んで今から殺しにいくぞ。と殺人の予告をしているかと思ったからだ。


それから少したって男は落ち着きを取り戻し、恐る恐る手紙を読んでみた。

手紙にはこう書かれていた。写真付きで。

「この人を3日以内に殺して下さい。報酬は100万ドル」


…人を殺す?

人間としてそんなことできるわけない。


それに仮に殺したとして誰が報酬を払うんだ。バカバカしい。

きっと誰かがいたずらで送ってきたんだろう。


男はそう思って再びソファに腰をかけた。