Life size

後ろを振り返らず、夕日へと向かっていく少女。


その姿が儚げで、淋しそうで、苦しそうに見えた。


たとえ人が困っていても僕みたいな子供は助けてやれない。


さらなる、事故へとつながるだけだ。


たとえ苦しくて泣いてたりしても一緒に泣いてやれない。


そもそも、実際に立華は何にも言ってない。ただの推測なだけだ。


だから、このまま帰ろう。


でも、ひとつ分からない。どうして、僕は女子なんかと話したんだろう?


別に女子の友達なんていらない。彼女なんてもういらない。今のままでいいのに。


でも、なら何故?考えても答えは出そうにない。


いや、まだ出ないだけだ。今はただ夕日へ向かって行く彼女に向って走るだけだ。