小さな物音で目を覚ます でもまだ覚醒しきれてなくて、また瞼が落ちていく しかし今度は唇に違和感を感じた 薄く目を開ければ すぐ目の前に先生の顔 さっきまで眠気でボーっとしていた頭がハッキリとする 今確かに、先生にキスされた その事実だけで 私の顔はタコのように真っ赤になっていく 「せん、せい?」 「何でメールしねぇんだよ」 少し拗ねた口調の先生の額にはうっすらと汗が流れていた あぁ、走ってきてくれたんだ 無性に泣きたくなる