大切な用事や約束がある時は
時間が過ぎるのは遅いと思う


でも時間は過ぎていく



先生との約束まで後、2限


今は昼休みで
食堂近くをウロウロしていた



「やばい、緊張する‥」

左手で服をぎゅっと掴み
大きく深呼吸をする


それでも、ソワソワしちゃって落ち着けない


どうしたらいいのよ!

なんて悪態をつきながら
教室への道を1人で歩いていく



足取りは重いし、心はモヤモヤ

どんどんネガティブになっていく自分を励ましていると

「乾先生!」


遠くから先生を呼ぶ女性の声に思わず私は身を隠していた