「それじゃあ俺からは、コレ」
俺も歩に細長い箱を渡す
「開けてもいいですか?」
「勿論」
箱を開けて歩は一瞬固まる
「嫌、だったか?」
俺が歩に贈ったのは指輪のついたネックレス
「そんな訳ないです!!
本当に嬉しいです」
涙目になりながら
笑顔を向けてくれる歩
「着けてやるから貸して」
「あ、はい」
歩からネックレスを受け取って着けてやる
「今はネックレスだけど、いつかはこっちに着けてやる」
自分でもキザだなと思いながら薬指にキスをする
そして‥
俺の想いを言葉に
「好きじゃなくて愛してる
今だけじゃなくて一生側にいたい。
卒業してもお前が俺の側にいたいと思っていたら結婚しよ?」
何度も何度も頷く歩
声にならない声をだしながら涙を流す
「わた、しも愛してっます」
END



