私と同じ…?
私は父さんに心配かけないために不良を隠して、学園では優等生を演じている。
輝斗も…?
全然気づかなかった。
市川くんが輝斗だなんて。
でもどうして私がカツラだって…雅だな。
雅しかいない。
輝斗SIDE
昨日の夜
俺は仕事を終え、雅に電話した。
「はい。」
「雅。」
「おぉ、どうした?」
「瑠奈ってカツラだったりする?」
「えっ!!!ななっ何で!!?」
「…。」
やっぱりな。そんな気がした。
俺がそうだから。
学園では優等生。
でも学園を一歩出れば、煙草を吸う悪い子。
「瑠奈新入生代表だもんな。」
「何で知ってんだよ!!???」
電話を少し離しても聞こえる雅の声。
どんだけ興奮してんだよ。
「俺も同じ学園だ。」
「はぁ゛―――っ!!!」
マジうっせぇ。

