「あんたがそうさせたんでしょ!!」
「ふ~っ!強気の女もたまらんっすねぇ。」
下の二人がじわじわ私に近づく。
私は後ずさる。
「あんたたち、隼人とどういう関係?」
私は冷静を装って聞いた。
すると矢野って人がニタッと笑う。
「隼人の友達さぁ。」
「嘘だ!!」
「本当さぁ。隼人君、ハニーちゃんと付き合ってること自慢してきて、イラッときちゃったんだよねぇ。」
何の悪びれた様子もなく、笑いながら言うこの男にイラッときた。
「それでも友達って言うの!?」
「何とでも言え。ハニーちゃんは今から食べられるんだから、俺に。」
それを合図に下二人は私の両腕を塞いだ。
「離して!!」
嘘だ。隼人はすごく誠実で、成績もトップ、こんなチャラチャラした奴らとつるむはずがない。

