私だけの…


保険室に入り、真由をベッドに座らせた。



先生はいない。



私は氷袋を用意して、真由に渡した。



「ありがと。」

「ん。ちゃんと冷やすんだよ?」

「うん。」



真由はいつもの笑顔で答えた。



私はニコッと笑い返して、保健室を後にした。








チャイムが鳴ってから教室に入ると、雅が慌てて私のとこに来た。




「瑠奈、どこ行ってたんだよ!」


「ん、ちょっと。どうしたの?」


「これ。」



そう言って雅に白いメモ用紙を渡された。


ん?







私はメモ用紙を見て固まった。










「これっ…誰が?」


「知らねぇ女に渡された。」


「…。」