「真由、おいで。」
私は真由の手を引き、屋上に上がった。
そして適当なところに座った。
「瑠奈…。」
「ん、思いっきり泣いちゃお。」
私は真由をそっと抱き寄せた。
「ふっ…瑠奈っ………私っ別れたくないっ……!!」
「うん。」
「もうどうしていいのかわかんないっ…。」
私もあの頃はどうしていいのかわからなかった…。
ただただ荒れていくことしかできなかったんだ。
でも真由にはそんなことしてほしくないし、させない。
真由が落ち着きを取り戻したときは、もう授業中。
だからサボる。
「真由、傷ついた人はねぇ、優しくなれるんだよ。」
「っ…瑠奈?」
私の目にも涙が溢れていた。
「私がそばにいる。」
「っ!!」
「だって、私、雅がいたから、今の私があるし。」
「…何かあったの?」

