瑠奈は俺に抱きついてきた。 「俺が生きる意味に気づいたんだ。」 俺はギュッと瑠奈を抱きしめた。 「俺は瑠奈に出会うために生きてきた。」 「‥バカ。」 きっと瑠奈は俺の腕の中で真っ赤になってんだろうな。 そう思うと、ニヤける俺がいた。 あんなに苦しかった過去があるからこそ、今の些細なことも幸せだと思える。 俺は生まれてきてよかったとも思えるんだ。