イマージョン

「なに?舞、何かいー感じの人がいるの?」
聞かれるのを待ってました!みたいで更にニコニコしている。
「そーなのー!付き合えそーな感じ~」
なるほどね。だから朝から出逢いがどうのって連発して言っていたのか。
「ほんとに、であいってあるんだね」
「だから言ったじゃんかぁ。同年代だらけ!選びたいほうだい!美夢もキモチちが落ち着いたら、いーであいがあるかもよ」
舞、頭にお花が咲いているよ…。とは言えずにいたら、予鈴が鳴った。浮かれた舞は、最近付き合えそうな人と一緒に帰っているから帰りは美夢と帰れないんだ。だから、15時から30分休憩が有るから、またその時ね。と言って私達はまた、それぞれの部署に戻って行った。

部署に戻る途中、また携帯のバイブが鳴った。眞奈からだ。こんなに何度も、何か有ったのかな。心配になって来たけれど、タイミングが合わず、直ぐ作業に戻らなければいけない。ごめん眞奈。それから舞にも悪いけど、15時の休憩にかけ直そうと決めた。