ファミレスとかケーキ屋の、老いぼれ糞ばばぁだって最初はニコニコいい顔していても、最終的には侮辱したり馬鹿にしたりする。
自分なりに頑張っているつもりでも。
いや、すぐ投げ出してしまうから頑張っていないのかもしれない。
私が本物の馬鹿だからかもしれない。
大人達が呆れても仕方ないのかもしれない。
学生時代メチャクチャやって来た自分を恨む。
何が"無敵"だったのだろう。
「馬鹿だねぇ」
と言う、とても素敵な言葉を頂いてから、ケーキ屋仕事が終わった家までの帰り道、煙草を吸いながら私はまた、さぁどうしようと考え始めていた。
やっぱり手に職ってのを持った方がいいのかな…。
2本目の煙草を吸いながら前々から親に、医療事務なんてどう。と言われていた事を思い出した。
何でも、収入が安定しているらしい。
親は、私に安定を求めている。
だから、そういう話しを持ち掛けて来るのだろう。
じゃあ医療事務の資格を取って病院で働くか。
そんな軽いノリで、ケーキ屋さんを辞める理由を決めた。

裏切り物達とサヨナラだ。