怠そうな所悪いなと思いつつ私から話しを切り出す。
「朝の事だけど、何かあったの?」
3口位しか食べていない様に見える大きなおにぎりを細い腕で持ちながら、重たそうに見えるなぁ。と私は、目線を下に見やり、千春は話し始める。
「昨日、彼氏ん家行ったの。夜。そんで夜中んなちゃったから、帰ろうとしたんだけど、彼氏に次、いつ逢えるって聞かれたから、色々予定あるから1週間位?って言ったらさ、え?!1週間?!俺そんなの耐えらんない。たまっちゃうよ。エッチしようよ。ってエッチしたから体力無いし寝不足なの」

そう話した後、またおにぎりをバサっとゴミ箱に投げ捨てた。喋っている間、おにぎりを口にしていなかったから、殆ど食べていない。

「また捨てちゃうの?もったいない」
「何か眠いし怠いんだもん」

おにぎりさん、可哀想に。さようなら。

「それにしても、ラブラブねだね。羨ましいわー。」
「まー…、そうかもねぇ」

何だ。そんな理由か。
たまっちゃうからエッチするのは、どうなのだろうか。千春を好きだから千春を抱くのには変わりは無いのだろうけど。1人エッチは、しないのだろうか。

私はレズビアンでは無いけれど、千春の裸を見てみたいと言う想像に駆られた。と、同時に、千春の彼氏が羨ましくなった。完璧なスタイルの身体を惜しみ無く見る事が出来て、千春ちゃんを抱く事が出来るから。私が男だったら、私も千春を抱くかもしれない。