「あら?」
煙りを吐き出しながら、
「ストレスですよ」
と、舞は私のセリフを真似た。やはり離婚が原因なのだろうか。私も煙草に火を付けて、お互い波の音とランダムな形で押し寄せて来る波を真っ直ぐに見つめていた。その穏やかな空気の中、今なら聞いても大丈夫かもしれないと思って、理由を尋ねた。
「旦那の浮気」
「…そっか…。何て言っていいか…」
「もう終わった事だし。それに結婚前に風俗行く様な奴だったしね」
多田と身体の関係を持っている自分には更に何も言えなかった。私が、もごもご俯いていたら、
「でも本当にへーき。今付き合ってる人居るし」
「え?そーなの?」
「別に強がってるとかじゃないよ。同じ工場の人」
「良かったじゃん。結婚すんの?」
「…奥さんとなかなか別れてくんなくて。子ども居るし」
「へぇ…」
軽くあしらったけれど、元旦那と同じ様な事をしていて罪の意識は無いのかと思った。私が可笑しいのか?違うだろう。男なら誰でもいいのか?相手には子どもが居るんだぜ?悪いのはどっちだ?
私なら…私だったら相手が既婚者だと知ったら別れる。萎える。聖の事でグチャグチャになったのだし。そうだ。男が居ないと生きて行けない恋愛依存型なのかもしれない。何とも言い難い悶々としたこの気持ちは何なのだろう。心地良かった海と空気が私のコールタールの様な脳内に負けている。
煙りを吐き出しながら、
「ストレスですよ」
と、舞は私のセリフを真似た。やはり離婚が原因なのだろうか。私も煙草に火を付けて、お互い波の音とランダムな形で押し寄せて来る波を真っ直ぐに見つめていた。その穏やかな空気の中、今なら聞いても大丈夫かもしれないと思って、理由を尋ねた。
「旦那の浮気」
「…そっか…。何て言っていいか…」
「もう終わった事だし。それに結婚前に風俗行く様な奴だったしね」
多田と身体の関係を持っている自分には更に何も言えなかった。私が、もごもご俯いていたら、
「でも本当にへーき。今付き合ってる人居るし」
「え?そーなの?」
「別に強がってるとかじゃないよ。同じ工場の人」
「良かったじゃん。結婚すんの?」
「…奥さんとなかなか別れてくんなくて。子ども居るし」
「へぇ…」
軽くあしらったけれど、元旦那と同じ様な事をしていて罪の意識は無いのかと思った。私が可笑しいのか?違うだろう。男なら誰でもいいのか?相手には子どもが居るんだぜ?悪いのはどっちだ?
私なら…私だったら相手が既婚者だと知ったら別れる。萎える。聖の事でグチャグチャになったのだし。そうだ。男が居ないと生きて行けない恋愛依存型なのかもしれない。何とも言い難い悶々としたこの気持ちは何なのだろう。心地良かった海と空気が私のコールタールの様な脳内に負けている。


